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世界も認めた大地と歴史!日本の主要なジオパーク

地質学的に貴重な地域の環境を守りながら学びの場を提供し、観光の場として地域振興をはかる日本のジオパークは、2008年に7地域が指定されたのが始まりです。その後は数が増え続け、2020年4月現在なんと43地域が指定されています。
ここでは、その中から世界で認められたジオパークについてご紹介します。

ユネスコと日本のジオパーク

ジオパークにはユネスコの正式事業のひとつである世界ジオパークネットワーク(GGN)の認定を受けた「世界ジオパーク」と日本独自の認定機関日本ジオパークネットワーク(JGN)によって認定された「日本ジオパーク」の2種類があります。
日本のジオパークの中には、日本ジオパーク委員会(JGC)の推薦を受けて世界ジオパークネットワークに認定されたジオパークが9地域あります。

日本の「世界ジオパーク」認定ジオパーク

世界ジオパークに認定された9つのジオパークは以下のとおりです。
・洞爺湖有珠山ジオパーク(北海道伊達市、豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町)
・アポイ岳ジオパーク(北海道様似町)
・糸魚川ジオパーク(新潟県糸魚川市)
・隠岐ジオパーク(島根県隠岐の島町、西ノ島町、海士町、知夫村)
・山陰海岸ジオパーク(京都府、兵庫県、鳥取県、京丹後市、豊岡市、香美町、新温泉町、岩美町、鳥取市)
・室戸ジオパーク(高知県室戸市)
・島原半島ジオパーク(長崎県島原市、雲仙市、南島原市)
・阿蘇ジオパーク(熊本県阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、南阿蘇村、西原村、山都町)
・伊豆半島ジオパーク(静岡県沼津市、熱海市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町)

この中から3つのジオパークについてご紹介します。この3か所は日本で初めて世界ジオパークに認定された地域です。

洞爺湖有珠山ジオパーク

洞爺湖有珠山ジオパークでは、約10万年前の噴火でできたカルデラ湖である洞爺湖と2000年に噴火した有珠山を中心に、火山活動が繰り返されることによって生まれた地殻変動の様子を直に見ることができます。

糸魚川ジオパーク

日本列島の東西境界、フォッサマグナの西端の大きな断層が糸魚川-静岡構造線です。糸魚川ジオパークはこの境目を見ることができるジオパークです。また糸魚川はヒスイの産地としても知られ、「世界最古のヒスイ文化発祥の地」と言われています。

島原半島ジオパーク

雲仙火山を中心に、約430万年前から平成までの火山活動の跡を観察できるジオパークです。噴火を重ねる雲仙の噴火の跡のほか、火砕流のすさまじさを伝える民家や学校が残されています。また火山がもたらす恵みなど、人と火山の共生がテーマとなっているジオパークです。

まとめ

今回ご紹介したジオパークは、それぞれ特殊な成り立ちによってできた土地と、そこで生きる人々の営みを刻んでいます。世界遺産とは異なる土地と人とのつながりを確認しに出かけてみてはいかがでしょうか。