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ジオパークと世界遺産は何が違うの?それぞれの特徴を解説します

この記事を読んでいるあなたはもしかすると「ジオパーク」という言葉をご存知ないかもしれません。しかし「世界遺産」という言葉はどうでしょうか?おそらく、最低でも一度は聞いたり見たりしたことがある、という方がほとんどなのではないでしょうか。

また、ジオパークという言葉を知っている、という方でも、「世界遺産との違いがいまいちよくわからない」という方は多いのではないでしょうか。

この記事ではジオパークと世界遺産は何が違うのか、それぞれの違いを述べ、特徴をまとめて解説していきます。

1.世界ジオパークと日本ジオパーク

日本にあるジオパークは大きく分けると世界ジオパークと、世界ジオパークへの加盟の申請が可能な日本ジオパークとがあり、日本にある世界ジオパークはすべて日本ジオパークとして認められていることになります。以下、ジオパークと表記されているものに関しては全て世界ジオパーク、という意味で記述されています。

2. ジオパークと世界遺産は何が違うの?

ジオパークと世界遺産は何が違うのでしょうか。その違いについてまとめてみます。

2-1.目的が違う

最も大きな違いはその目的です。ジオパークの目的は価値のある自然の遺産、景観、文化や伝統を保護することであるのに加え、その遺産などが地域の経済的な発展や、教育、科学研究などに総合的に活用することも目的とされています。いっぽう、世界遺産は「世界にここにしかない」というような貴重な自然、歴史的な建造物の保護を行うという意味合いが強く、地域振興に関しては特に重要視されていません。

2-2.審査の頻度が違う

また、それぞれの審査の頻度に関しても違いがあります。世界遺産の認定審査が1回のみで永続的に認められるのに対し、ジオパークは4年に1度、再審査を行い、ユネスコからの支援を継続して受けることができます。

2-3.ユネスコとの関係が違う

ユネスコとの関係に関しても違いがあります。世界遺産は1972年11月の「第17回ユネスコ総会」で採択された世界遺産条約(正式名称は『世界の文化遺産および自然遺産の保護に関する条約』)で定義されたのに対し、ジオパークは2015年11月にユネスコの正式プログラムへ昇格した、という位置付けです。

2-4.開発に関しても違う

開発に関しても大きな違いがあります。世界遺産は開発が禁止されているのに対し、ジオパークは持続可能な開発のみ可能となっています。

3.ジオパークと世界遺産、それぞれの特徴

ジオパークと世界遺産、それぞれの特徴をまとめてみます。

3-1.ジオパークの特徴

・目的が貴重な自然の景観や歴史的価値のある文化や伝統の保護とそれがもたらす地域への経済的、文化的、教育的な活用であること。

・4年に一度再審査を受け、登録の見直しがある。

・ユネスコの支援の対象である。

3-2.世界遺産の特徴

・目的は貴重な自然、歴史的な建造物の保護を行うことであり地域振興などの意味合いは需要ではない。

・審査は1度のみで永続的に認められる。

・ユネスコの条約として保護される遺産である。

4.まとめ

ジオパークと世界遺産は何が違うのか、それぞれの違いを述べ、特徴をまとめて解説しました。ジオパークと世界遺産について知り、私たちの地球の自然や文化の素晴らしさについてより理解を深めていただければ幸いです。