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一度は訪れ体感したい!世界の主要なジオパーク

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は正式事業のひとつとして、地質学的に重要な地域の環境を守りながら学びの場を提供し、観光の場として地域振興をはかることを目的に「世界ジオパーク」の認定を行っています。
2020年6月現在、41か国の147地域が世界ジオパークとして認定されています。それぞれが地質学的に非常に貴重な場所であり、歴史や生態系などに深く関わりのある地域となっています。

ユネスコと世界ジオパーク

1990年から地質学的に重要な地域の保全とその地域の貢献を目的に活動が広がり、2000年にヨーロッパジオパークネットワーク(EGN)が設立されたのが、世界ジオパークの始まりです。その後2004年にユネスコと支援事業となり、世界ジオパークネットワーク(GGN)が設立され、さらに2015年にユネスコの正式事業のひとつになりました。
ユネスコの事業として有名な世界遺産との一番の違いは、世界遺産が史跡や自然をそのままの形を残すためのものであるのに対し、ジオパークは観光や教育に活かして地域に貢献するという目的があることです。

世界ジオパークは前述したように147地域もあります。ヨーロッパが活動の発祥の地のため地域的には数は多いですが、国別にみると1位は中国の39件、2位がスペインで13件、3位がイタリアの10件となっています。ちなみに日本は9件で第4位です。

世界の主要なジオパーク

ペトリファイド・フォレスト・オブ・レスボス(Petrified Forest of Lesvosk)

ギリシャの島々の中でも、なんと1630平方キロメートルという広さを持ったレスボス島の「シグリ」という地域が認定されています。この島は火山島で、2000万年前には林だった場所が火山灰で埋もれ、化石化した木々が場所によっては当時のように立ったまま残されています。

バレン&モハーの崖ジオパーク(Burren and Cliffs of Moher Geopark)

こちらはアイルランドにあるジオパークです。バレンとは不毛の地という意味で、石灰岩が作り出す様々な風景が楽しめます。ターロックと呼ばれる「消える湖」はこの石灰岩の特性によって生まれるユニークな現象です。モハーは破滅を意味し、海面から約120~200mもある崖が8kmにわたって続いています。

廬山(廬山第四紀氷河地形国家地質公園)

廬山(ろざん)は世界遺産にも登録されている中国江西省にある山です。標高1543mで仏教の霊山でもあります。雲に覆われた峰々の姿は「匡廬奇秀甲天下」(匡廬は廬山の別名、匡廬の奇秀は天下一)と言われてきました。その美しさ・雄大さは李白や司馬遷などの詩人が作品に残しています。地域には泉や滝、巨石などがあり、変化に富んだ地形を形作っています。

まとめ

世界のジオパークは日本のジオパークとはまた違った壮大さを持つものも少なくありません。ジオパークの目的のひとつが観光による地域の振興ですから、ぜひ訪れていただきたいと思います。
ユネスコ世界ジオパークリスト
URL:https://www.hasegawadai.com/world-heritage/世界遺産リスト-ランキング/ユネスコ世界ジオパーク-リスト/